金属アレルギー 原因と対策 楽しいジュエリーライフのために
最も金属アレルギーの出やすいケースのひとつはピアスを着けるときでしょう。
原因のひとつは、ピアスは皮膚の内部にまで直接触れることになりますので体の細胞が拒否反応を起こしやすくなり、指輪などをはめる指の内側も影響をうけます。
これは、体の外から入ってくる物質の侵入を防ごうと細胞が遺物反応の対策のために働きだすのが原因なので、人間は金属アレルギーといって病気の一種のような認識がありますが、本来は体になくてはならない重要なものであり、金属アレルギーという体を守るためにある機能を変える対策というのはお医者さんでも難しいことと思います。
また、夏場は酸性の汗をかきますので金属が溶けやすくなってしまい、この溶けた金属が原因で金属アレルギー反応が出やすくなり、その金属としては、ニッケル、コバルト、クロムなどがあります。
対策のひとつとして、金属アレルギー反応を起こしにくい金属はチタン、金、プラチナ、銀ですが、金、プラチナ、銀を使用したジュエリー製品の純度にもよりますが、一般には金属アレルギーを引き起こす原因の金属も混ざっています。
例えば18金は金の含有が75%で残りの25%は数種類の別の金属を混ぜていますので、そのなかのどれかの金属にアレルギー反応の原因がある場合がありますが、対策のひとつとしてプラチナは一般に90%の純度がありますので素材として比較的アレルギーを起こしにくいといわれています。
さらに、どの金属素材を使用した製品でも、それらの製品にコーティング(金メッキ、ロジウムメッキなど)をすることによって、金属アレルギーを引き起こす原因になるということです。
コーティングは、コーティング会社や製作者の意図によってさまざまな金属を混ぜ合わせますので、コーティングしてある金属でアレルギー反応が出ているとした場合には原因の特定はとても難しくなる場合があります。
また、海外で購入した製品でアレルギー反応が出ないという経験がある方がいると思いますが、これは、海外では製品にコーティングをしない場合が結構多いためで、反対に日本では見た目の輝きを重視するのでコーティングする場合が多いのです。
これらのことから、金属アレルギーでもジュエリーを楽しむひとつの対策として、いままで身に着けたジュエリーのなかでアレルギー反応が出ないケースがあった場合に、その製作者やコーティング会社の製法が自分に合っているのではないかと推測することもできると思います。
また、自分に合ったコーティング(金属の種類など)を見つけた場合には、お手持ちのジュエリーでアレルギー反応が出るものを、自分に合ったものでコーティングしてみるというのも有効な対策かもしれません。
これらは一般論であり、私自身も金属アレルギーがあって個人的な主観もありますし、人それぞれ反応や症状が異なりますので参考としていただければ幸いです。