金の歴史 時の支配者の果てしない思い


金への憧れ 歴史上の支配者の悩み

 

金 歴史

多くの歴史上の支配者の最大の悩みは、形あるものは滅び、いずれ自分は死んでしまうので、せっかく手に入れた権力や富を手放さなくてはならないというものでしたので、歴史上、支配者はあらゆる手段で永遠に続く命を追及し続け、そのための努力たるや凄まじいものがあります。

 

秦の始皇帝は世界中に部下を派遣して不老不死の薬を探しに行かせたり、エジプトのツタンカーメンの黄金のマスクやひつぎの装飾は歴史上、死後の世界の永遠を信じたものといわれています。

 

そして、金は錆びることがなく、その不変性、永遠性を持っている憧れは自分自身と重ね合わせながら古来の歴史から重宝され、細工のしやすさもあり、富や権力の象徴としてもさまざまな装飾品として形作られていきました。

 

その金は、ジュエリーの世界でもなくてはならないもののひとつです。

 

金は融点(溶ける温度)が低く、粘りがあって延ばしやすいという特徴がありますので、宝石職人さんも素材として扱いやすいのでさまざまな加工をすることができます。

 

例えば、金の柔らかくて粘りがある特徴を利用して、純金1gを線状に伸ばしていくと幅5ミクロン(1ミクロンは0.001ミリ)で長さは3000mまで長くすることができるといわれていて、人間の髪の毛の幅が60ミクロンですので金属としての優れた特性は驚異的です。

 

また、純金1gを金箔状に広げてみた場合には48cm四方にまで広げることができ、このときの厚みは0.1ミクロンまで薄くすることができます。

 

金相場は変動しますが、例えば純金が1g5000円とした場合に、時折見かける金箔入りの食べ物がどれくらいの金を使っているかイメージできますので、主観にもよると思いますが、豪華そうに見えても意外と安価なので機会があったときに目の前の金の価格を想像することができます。

 

ところで、金ってどこにでもあるって知っていますか、近所の空き地にもお家の庭にもあるんですよ。

 

ただし、1トンの土から平均0.005g程度しかないそうなので、肉眼では難しいかもしれませんが、小さくても塊が地表に見えていることがあるかもしれないんです。

 

これから地面を見る機会があったら、にぶい輝きを放つ小さな金色っぽいものを見たときはチェックしてみてはいかがですか・・もしかしたら。

ページの先頭へ戻る