ヴァンクリーフ&アーペル
1906年に、アルフレッド・ヴァン・クリーフとシャルル・アペル、ジュリアン・アーペル兄弟によってフランスで創業しています。
最初から、宝石ジュエリーの一等地といわれるヴァンドーム広場に出店し、変化の時代と共に歩みを始めてアールデコ期あたりからは、個性的な作品を世に送り出すようになり、それらは、数々の花のモチーフやスカラベなどのユニークなものにまで及んでいます。
また、宝石を使用するときに、同じ1カラットでもモチーフに合わせてローズカット風にしたりしてデザインを優先させるために、見かけよりもコストが掛かるので高価になることは創造できると思います。
こうしたデザインと、カラフルな作りの宝石ジュエリーのパイオニアとして技術を磨いていきます。
ミステリアスセッティング
このような技法の中で生まれたミステリアスセッティングは、ジュエリー史にヴァンクリーフ&アーペルの名を決定的なものとします。
これは、カット宝石を並べていく上で、金属の留め爪がまったく見えないもので、実際は、ひとつひとつの宝石の側面に溝を彫りこんで嵌め込むという繊細で高度な技術が要求される手法であり、それは、一目で見分けることができるほど個性的で美しい宝石ジュエリーに仕上がっています。
現在
さらに時代を経て、ニューヨークや世界各地に進出し、中でもモナコのグレース・ケリーの結婚のときや、イランのパーレヴィ国王の結婚などにもジュエリーを納めることに成功しています。
日本にも1972年には進出し、今日でも創業時のイメージを大切にしている宝石商なのです。