トパーズ 色の種類 幻の赤
トパーズは世界各地で産出する、お手頃で身近な宝石ですが、色別ではインペリアルトパーズとなるとブラジルのみで価格は高くなります。
さらに最近、ブラジルの同じ鉱山からバイオレット色のトパーズが発見されてかなり話題になったのですが、まだ、産出量が少ないためか市場に出回るまでには至っていないようですが、それら多彩なトパーズの中での最高峰は赤い色です。
美しい赤い色は産出量がとても少なく、価格も通常のトパーズの数百倍や数千倍になることがあり、比較的大粒のものが採掘されるトパーズにあって、赤い色の大半は小粒しか採掘されていないのが実情です。
さらに、産地は、ブラジルの一部のエリアに限られているため、今後も産出量は期待できないのでさらなる価格上昇が予想されます。
トパーズの産地としては、戦前は、日本も世界に知られていて、ニューヨークにある自然博物館には、1463カラット(約300g)のトパーズが日本産として展示されていて、現在でも日本各地から産出があります。
一般的に、世界中に出回っているトパーズのほとんどは色などの処理をしていて、例えば、天然のピンクトパーズは、とてもめずらしいので、黄色いトパーズをピンクに改変する熱処理が盛んに行われていますので、その結果として処理をしていない天然のピンクトパーズは、希少価値によりさらに高価になる傾向にあります。
処理方法
放射線照射
無色のトパーズをブルーに変えたり、黄やオレンジの色合いを強めたりします。
表面拡散処理
化学物質を塗布した状態で、宝石を長時間にわたって加熱する方法で、色が変わるのは表面だけです。
例えば、茶系のトパーズは、500℃近くの高温で色がなくなるまで加熱した後、徐々に冷却してピンク(仕上がりの彩度はさまざま)に変わるのを待ちます。
価格
ピンクトパーズとインペリアルトパーズは比較的高価であり、なかでもナチュラル(非熱処理)ピンクはかなり高価ですが、そのほかの色はずっと安価なので、美しさや大きさの観点から比較して価格よりは価値の高い宝石と思います。
産地
ピンクトパーズ
ブラジル、パキスタン、ロシア
トパーズ〕
イギリス、アフガニスタン、オーストラリア、ミャンマー、ナイジェリア、スリランカ、アメリカ