正倉院 見どころいっぱい 日本の宝物 天皇家の宝石
奈良県奈良市にある正倉院には、日本の歴史的な宝物が数万点も保管されていて見どころがたくさんあります。
正面幅33.1メートル、奥行き9.3メートル、床下の柱の高さは2.5メートルで、建築されてから1000年以上経てもなお威容を誇る建物には、天皇家ゆかりの見どころいっぱいの国宝ばかりです。
この建物は歴史上、天災や近隣の焼き討ちに戦火という幾多の危機を乗り越えて、今なお日本の宝物をしっかりと守っていて、近代の昭和に入ってからは、西宝庫と東宝庫というふたつの建物が資料の整理や新たな宝物の保管庫として建てられました。
正倉院には、見どころのひとつとして中国の唐の時代から伝わってきたものや、”正税を収める倉”の名の由来の通りに、諸国の権力者から徴収した米穀から宝物まで、歴史資料や装飾品として重要なものばかりです。
そのなかには、水晶を使った腰に掛ける装飾品、裏側に螺鈿(らでん)を一面にはめ込んだ鏡、それに現代でも通用するデザインのベルトなど身近に感じられる見どころが多数あります。
歴史上の一端としては、織田信長が権勢を誇っていたころに正倉院を訪れて、香木の一部を削り取ってしまったという記録もあり、そのころの中国では唐が隆盛を誇っていて工芸が盛んに行われていたので、それらが日本にも伝わりながら日本独自の文化としても花開いていく過程も正倉院の保管物を見ていくと分かるようになっています。
そして、正倉院では、日本国家の宝物として、歴史資料として、日本が世界に誇れる宝物として写真付きでたくさんの所蔵品を見ることができます。