水晶クオーツの種類 宝石の宝庫
水晶はクオーツとも呼ばれていてさまざまな種類があって、美しい透明度があり採掘量も多いので、歴史上古代の昔から人々にとって装飾品などとしてとても重宝されてきました。
人類にとって一番親しみのある宝石であり、人類のおしゃれとともに歩んできた宝石ともいえると思います。
水晶はクラスターと呼ばれる結晶が集まったものが本来の鉱物としての姿で、その形状はブラジル産やヒマラヤ産などの産地によってもクラスターの種類に特徴があり、そして、長い年月と歴史を積み重ねてクラスターを形成していきながらさまざまな宝石も生み出していきます。
水晶は、色や成長過程によって宝石の種類が変わります。
最初に色の種類としては、鉄やさまざまな微結晶が入り込んでイエロー系の色になるとシトリントパーズに、ピンク系はローズクオーツ、そして、パープル系はアジメスト、薄茶色はスモーキークオーツ、青い色はブルークオーツ、白っぽくて曇った色はミルキークオーツと呼ばれて、さらにはキャッツアイ(シャトヤンシー)効果の出るクオーツがあり、水晶の成分が他の鉱物に入り込んだものにタイガーアイ(虎目石)やアベンチュリンがあり、さらに、ルチル、水晶、カコクセナイト、アメジスト、スモーキー、ゲーサイト、レピドクロサイトの7色がひとつの原石に集まったものがスーパーセブンと呼ばれています。
※ブルートパーズは水晶より少し硬いケイ酸塩鉱物になります。
また、水晶が成長していく過程で周囲の鉱物などをそのまま取り込む種類があって、内包物がもやもやとして幻影的に見えるものとしてファントムクオーツ、針状の鉱物によって色が変わる結晶が入ったものがルチルクオーツ、また、赤く見える鉱物はストロベリークオーツ、緑色の鉱物はグリーンクオーツという多様な種類の宝石名があります。
さらに、水晶の成長過程でクラスターの中などに空洞ができたときに、その中に水晶の微結晶や鉱物が積もって硬くなると瑪瑙になります。
瑪瑙の年輪のような縞模様はその積もる過程でできたものです。
さらに、瑪瑙の種類であるアゲートやカルセドニーに一定以上の不純物が混ざるとジャスパーと呼ばれ、そのジャスパーの色の違いによってレッドジャスパー、レインボージャスパー、ブラッドストーンなどと宝石名が変わっていきます。