養殖真珠の日本

天然真珠から養殖真珠へ

 

天然真珠・選び方の基準

天然真珠は養殖している真珠ではなく、海や湖などから採れる、まったくの天然のもので、形や色も天然のものですのでさまざまな表情を見せてくれます。

 

ここ100年以上の間に多くの人々が真珠を愛し、あるいは流行に乗って真珠を求めたために、天然の海水真珠は乱獲され、絶滅したものもあって、天然真珠の数は世界中で激減してしまいました。

 

天然ということでは淡水真珠も同様の運命をたどっていて、ミシシッピ川および近隣の湖で産出していたエンジェル・ウイング形の淡水真珠は、1900年代のアール・ヌーボーのジュエリー作家たちにたいへん人気がありましたが、近年はほとんど発見されなくなっていますので、今や天然の淡水真珠は非常に高価になっています。

 

養殖真珠(アコヤ真珠)・選び方の基準

このように天然のものだけでは安定した供給ができないために養殖真珠技術が考えられて、100年前の1906年に御木本幸吉氏(ミキモト創業者)が、アコヤ真珠の養殖真珠技術を確立させます。

 

現在、日本は養殖真珠(アコヤ)の生産量が世界一ですから、私たちの意識の中にも真珠といえば「アコヤ養殖真珠」と思い浮かぶ方も多いでしょう。

 

アコヤ養殖真珠は別名「和珠」とも「本真珠」とも呼ばれていて、現在の国内生産量は、1位長崎県、2位三重県、3位愛媛県、4位熊本県となっています。

 

白蝶貝養殖真珠・選び方の基準

大型の白蝶貝を使って養殖される真珠で、養殖はあこや真珠より長い期間を必要とし、色は、ホワイト、シルバー、クリーム、イエロー、ゴールドなどで、養殖産地はオーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマーなどです。

 

黒蝶貝養殖真珠・選び方の基準

黒蝶貝から採れるのが黒蝶真珠です。色はブラック、グレー、ブルー、ブラウン、レッド、グリーンのバリエーションがあり、養殖産地はタヒチをはじめ、ニューカレドニア、クック諸島です。

 

マベ貝養殖真珠(半円真珠)・選び方の基準

マベ貝で養殖された半円ドーム型の真珠です。虹色の真珠層、青みがかった虹色、メタリックゴールドなどの色があって、マベ真珠の特徴である半円ドーム型は、外殻の内側に核を接着するため、内側に向かってのみしか成長しないためです。

 

淡水真珠・選び方の基準

川や湖に生息する池チョウ貝を使って育てた真珠を淡水真珠と呼んでいて、この真珠はほかの真珠と違い、核がなく芯まで真珠層でできているためにとても丈夫です。

 

日本では琵琶湖と霞ヶ浦で養殖が行われていますが、現在の淡水真珠のほとんどは中国産で、その中国では養殖の技術改良が進み、きわめて丸に近い真珠から、クロスや星形などのユニークな形の真珠まで養殖技術が進んでいます。

 

お手入れ

真珠はとてもデリケートな宝石ですので、すばらしい真珠を長く楽しむために注意するべきことを知っていただきたいと思います。

 

まず、真珠がもっとも弱いのは酸です。真珠は有機物ですので酸につけると解け始めますので、「人間のお肌は弱酸性」ということを思い出してください。

 

真珠は身に着けているだけで劣化していくので、一度身に着けたならば、そのたびに柔らかい布できれいに汗を拭き取ったほうがよく、当然、汗をかく夏場は真珠の負担が大きくなりますので、できる限りのことをしてあげてください。

 

また、常にではなくてもいいのですが、お使いになったあとにぬるま湯につけて、しばらくおいてからそっと洗い流して完全に水分を拭き取って十分に乾かしてください。

 

次に気をつけることは傷をつけないことで、真珠の表面は爪で引っかいただけでも簡単にキズがついてしまうくらい柔らかいので、真珠を使用するときも保管するときも、とにかくぶつけたりしないように注意が必要です。

 

さらに、そのようなときにも真珠同士がぶつかってしまわないように丁寧に扱ったほうがよいので、真珠と真珠の間にクッションとして中糸を使ったり、間接シリコンを真珠の間に使ったりして干渉を防ぐ保護をしているものもあります。

 

現在、お手持ちのものがそうではない場合は、次回の糸交換のときにでもお考えいただき、また、糸交換の目安はネックレスのどこかで「緩みがでてきたな」と思ったときがそろそろ交換の時期になります。

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