天然石 ラピスラズリ 歴史の宝石
濃い鮮やかな色の天然石であるラピスラズリ、日本で瑠璃(るり)といえばラピスラズリのことをいい、ラピスラズリの語源は、アラビア語の”天の石”という意味や、ラテン語で石を意味するラピスに青を意味するラズリと言われています。
ラピスラズリは、ほかの鉱物が混入して目立つ色斑を作り出すことがあり、カルサイトがラピスラズリの割れた部分や隙間に入ると、白い斑文を形成することがありますが、美しさを損なうものとして評価は下がることがあります。
そして、天然石としてのラピスラズリの特徴のひとつは、ラス光沢からグリース光沢といわれる照りを保っていることです。
古代のエジプトでは、ラピスラズリをゴールドと組み合わせたジュエリーが盛んに作られていましたりしながら、昔から重宝されてきた天然石ラピスラズリは、シルクロードを通り西はヨーロッパから東まで広く伝わって、日本にも奈良の正倉院ではラピスラズリの装身具が納められています。
ミケランジェロの描いた「最後の審判」という有名な絵画がありますが、その背景はすべて顔料としてラピスラズリが使われていて、当時のラピスラズリの顔料は「ウルトラマリン」と呼ばれて、かなり高価なものでした。
産地は古代の昔からアフガニスタンが有名で、品質の高いラピスラズリが採れています。
処理
染色を始めとする処理石が多く市場に出ていますので、購入の際には、処理の有無を確かめることが必要であり、非処理で高品質のラピスラズリは、価値が非常に高くなります。
処理方法は、再生琥珀と似たような手法で、ラピスラズリの小片と液体樹脂を型に入れて接着して固める手法があります。
産地
アフガニスタン、アルゼンチン、カナダ、チリ、ミャンマー、ロシア、アメリカ