翡翠 色の種類とロウカン
紀元前の古代から、翡翠は色の種類があって世界中の人々を魅了し、最も古い歴史をもつのは中国では宗教儀式に使われたり権威の象徴とされていました。
翡翠といえば中国がイメージされますが、中国では産出されず、ミャンマーから輸入して中国国内で加工したものが使われています。
翡翠の色の種類は、白、緑、ライラック、ラベンダー、ピンク、茶、赤、青、黒、オレンジに黄と多彩なバリエーションがあります。
内包としては斑紋(はんもん・まだらの模様)入りのものが多いですが、人気の色は、鮮やかで濃いエメラルドグリーンや、青りんご色が好まれます。
それらは、含有する酸化クロムによって色が決まり、小さな黒いインクルージョンが内包される場合もあります。
また、硬度はジェダイトは7で、ネフライトは6.5です。
ジュエリーとして翡翠を見た場合の評価基準は、ロウカンと呼ばれる翡翠はグリーンの色合いの濃い目で斑紋がなく、半透明から透明に近いものほど高価であり、それらの基準が高ければ高いほど価値は非常に高くなります。
翡翠の価格
翡翠に彫刻をすることは中国や台湾、そして香港を中心に巨大産業になっています。
ジェダイトのなかで、明るいグリーンやラベンダーなど色合いの高いものは高価ですが、また、色がピュアで美しいほど高くなりますので、不透明でも色が美しい方が、透明で平凡な色のものよりも価値が高くなります。
さらに、もっとも価値が高いといわれるものはインクルージョンがなく、表面がなめらかで色ムラのないものです。
なお、色染めや内包処理を施したジェダイトは、処理石であるということが価格に反映されていて未処理のものよりも安価になります。
ネフライトは、色を染めたものや低品質のものが流通しています。
ジェダイトの産地
ミャンマー、グアテマラ、トルキスタン
※日本でヒスイが採れる産地は天然記念物に指定されているため採掘ができません。
ネフライト翡翠(軟玉)
色はダークグリーンからクリーム系まで幅があり、斑紋があるものと単色があります。
海外へ行くと、アジアなどでネフライトをヒスイ(ジェダイト)として売ろうとしているお店などがありますので注意が必要です。
ネフライトの産地
オーストラリア、ブラジル、カナダ、ドイツ、イタリア、メキシコ、ポーランド、シベリア、スイス、台湾、アメリカ、ジンバブエ