ガラード 英国王室の宝飾ジュエリー


ガラード 英国王室御用達ジュエラー

 

ガラード ジュエリー

創業

ガラードは、1735年にロンドン商業の中心地に腕の良い銀細工師であるジョージ・ウイックスが宝石店を創業するところから始まります。

 

その数十年後に、その宝石店は地元の有力者であったロバート・ガラードの手に渡ることになり、さらに1802年にはガラード一族が支配権を握ることになります。

 

但し、当時はジェフリー・アンド・ジョーンズやランデル・アンド・ブリッジなどの宝石店が活躍していて、ガラードは一流の域には達しないという程度の評価された宝石商でした。

 

しかし、1842年にガラードにチャンスが到来することになります。

 

それは、ランデル・アンド・ブリッジ宝石店を継ぐような形で、英国王室御用達に任命されることによって、王室や周りの貴族たちの信頼を得ることに成功し、そして、その地位は現在に至るまで揺ぎないものとなったのです。

 

英国王室御用達(クラウン・ジュエラー)として

ガラードは、宝飾ジュエリーや銀器類をヴィクトリア女王からエリザベス女王に至る、5代に渡って英国王室御用達として取引をしています。

 

さらに、英国王室が所有している膨大な宝飾ジュエリーの修理やメンテナンスなどを任されていて、有名なコイヌール・ダイヤモンドをセッティングした王冠を製作したり、カリナン・ダイヤモンドが贈られたときには、王冠や王笏(杖)の作り直しなど、すべてガラードが引き受けていました。

 

また、チャールズ皇太子が、ダイアナ妃に贈ったサファイアの指輪もガラードが製作したものでした。

 

御用達故に

ガラード ジュエリー

1900年を過ぎる頃から、万国博覧会やアール・ヌーボーの流行などで、次第に庶民にも宝飾ジュエリーが普及していくようになりますが、ガラードが製作するジュエリーは、限定された顧客に対しての要望を強く反映した製品であり、庶民が好むような宝飾ジュエリーを製作することには対応していませんでした。

 

そのような状況で、次第に顧客も減っていくなかで一時は市場に対応しようと、アスプレイという宝石店と合併して一般市場向けに適応できる宝石商を模索したのですが、事業として成り立たせることはできませんでした。

 

変わらぬ信頼

しかしながら、現在でも英国王室を始めとする上流階級の人々からの信頼は暑く、健全に商売を続けていますので、いうなれば、特定の限られたひとだけに優れた宝飾ジュエリーを作り続ける宝石商、それがガラードなのでしょう。

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