多彩な宝石ガーネット 新種類のレインボー


ガーネット 宝石と彩色の種類が豊富


ガーネット 種類 宝石

ガーネットの歴史は古く、紀元前3000年にはエジプトでジュエリーとして使われていて、ヨーロッパで流行したのは中世以降で身近な宝石として広く定着していきました。


そして、宝石で扱われるガーネットは、大きく分けると下記の5種類のグループで形成され、パイロープ種・アルマンディン種・グロッシュラー種・スペサルティン種・アンドラダイト種の5種があって、そのなかでも、デマントイド、ツァボライト、ロードライト、マンダリンなどはハイジュエリー向きのすばらしい石です。


パイロープ種

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パイロープの色は濃い赤です。


ロードライト

このパイロープのなかに、ちょっと色合いの違った赤紫のガーネットがあって、それらがロードライトガーネットです。


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ロードはギリシャ語でバラ、ライトは石ですので、バラ色のガーネットという意味のこの石は宝石のなかでも際立って華やかで、価格も高値で取引されていてます。


また、パイロープ自身も本来は美しい色をもっていて、すでに絶産してしまいましたがヨーロッパで大流行したボヘミアンガーネットがパイロープでしたし、美しい色合いで大人気のボヘミアンガラスも、もともとは、当時は高価だったボヘミアンガーネットをガラスで模造しようとしたことが始まりなのです。


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カラーチェンジ

太陽光や蛍光灯の下では緑を帯びた青で、白熱光(人口の光)をあてるとマゼンダレッドに見えるガーネットで、赤紫から黄色がかった赤に変化するものもあって、それは、パイロープとスペサルティンの性質の混ざり合った極めて希少性の高い石です。


アルマンディン種

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色は深い赤から赤に紫が入ったものですが、なかには黒っぽいものが見受けられます。


カボションカットでは、色を明るく見せるために底面を中空に、くり抜く手法がとられることがあり、アステリズム(スター効果)を示すものもあります。


グロッシュラー種

色は黄緑、緑、褐色、ピンクです。


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ツァボライト

1975年ころ、ケニアのツァボ公園で発見されたことから、この名前が付けられましたが、後にグロッシュラーの一種であることが判明したもので、エメラルドに似た深い緑色をしており宝石として人気があるのですが、産出量が少ないために一般的に認知されるまでには至っていない希少性の高いものです。


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ヘソナイト

茶色がかったオレンジやイエローの色から、アフリカではシナモン・ストーンと呼ばれていて、古代ギリシャやローマでは、ヘソナイトのカット石やカボション石がジュエリーに多用されていました。


スペサルティン種

色は、深く鮮やかなオレンジ色がかった赤です。光沢は強いもののインクルージョンを含まない宝石品質の石となると、きわめて少量です。

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マンダリン

スペサルティンのなかでも、とくに純度の高いナミビア産の石のことであり、美しく鮮やかなオレンジ色で、宝石品質のマンダリンガーネットはとても希少性の高いものです。


アンドラダイト種

色は緑、黄、黒です。


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デマントイド

ガーネット全体のなかでも希少性が高く、きわめて高価な石であり、鮮やかな緑色で光の分散が強いこの石を上手にカットすると、ダイヤモンド以上の輝きが生まれます。


「ホーステール」と呼ばれる馬の尾のようなインクルージョンが特徴で、これは黄褐色のアスベストが細長い毛髪状になったもので、現在では希少性も含めてガーネットを代表する宝石のひとつになっていると思います。


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トパゾライト

アンドラダイトが薄い黄色から濃い黄色になったものをトパゾライトと呼び、その色合いがトパーズに似ているとこがあるので付いた名前ではないでしょうか。


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メラナイト

チタンを多く含むことで黒くなったものをいい、そのほとんどは黒くて不透明ですが、まれに赤くなったものも見つかっています。


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レインボー

イリデッセンス(遊色効果)を示すもので、最近発見されたばかりで、まだ研究が進んでいなく産出もまれであるために、美しい虹色を示すものはとんでもない金額で取引されています。


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マリ

マリで発見されたのは比較的最近のことで、色は美しく、ゴールデンブラウン、アプリコットイエロー、ピーチピンクなどのバリエーションがあり少ないながら緑色もあります。


[産地]
アルゼンチン、ブラジル、ドイツ、インド、ケニア、マダガスカル、マリ、ナミビア、パキスタン、ロシア、スカンジナビア、南アフリカ、スリランカ、スイス、タンザニア


[価格]
ツァボライト、デマントイド、カラーチェンジ、マンダリンなどのガーネットは価値がとても高く、ジュエリーにもよく使われています。

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