ココシャネルの歴史 アクセサリークイーン
現代のおしゃれのひとつとして、ファッションアクセサリーといわれる、本物の宝石を使わないデザインだけを売り物にするネックレスやブレスレットなどがあります。
このフェイクアクセサリーの歴史の最初の仕掛けは大正時代まで遡っていって、当時はそれが流行の最先端のときがあって、そのフェイクアクセサリーを最初に流行させ、世の中に認知させたのはココシャネルなどの有名デザイナーでした。
ドッグチェーン(首全体を覆う首輪のようなネックレス)やイヤリング、ブレスレットなどに、大振りのイミテーションダイヤや大きなフェイク宝石などをあしらったもので、ココシャネルの歴史は現在もその名残があります。
それらは、2連にしたりして目立つけれどモダンであり、大胆な使い方で華やかさを表現していて、当時のファッションに合わせてあらゆるタイプのアクセサリーデザインが登場しました。
それは、アールデコという歴史の流行の時代でもあり、今見ても色あせないデザインが多いというのは、やはり、現在のデザインの基礎を築き上げた時代だったからかもしれません。
モチーフとしては、エジプシャンジュエリーや東洋的なもの、またはアフリカ部族の装飾品など世界中からデザインを参考にして、独自にデザインをアレンジしてファッションと同化しています。
大胆で色の対比が鮮やかで、オリジナリティあふれて茶目っ気のある陽気さがファッションに取り入れられてデザインされたこの時代は、現代のファッションやジュエリーにおいてもとても影響が大きいものです。
ココシャネルはそんな時代の歴史に名を刻みながら、現在も最先端のブランドメーカーという稀有な存在なのです。