今日の夜は外食にしないか?
「おはよう!」
「おはよう」
「おっ、今日はいい天気だなぁ、やっぱり気分が違うねぇ、朝日が気持ちいいよ」
「そうね」
「朝ご飯は何かな?」
「うん、これから考えるわ」
「そうか、無理しないでゆっくりでいいから、まだ時間があるし」
「あら、冷蔵庫に何も入ってないわぁ、買い物忘れてたみたい」
「そう、あるものでいいよ、ふりかけご飯でも十分おいしいし」
「わかったわ、ほんとうにふりかけご飯よ、いいのね」
「いいよ、仕方ないじゃないか、買い物忘れたんだから」
「ありがとう」
「そういえば、この間プレゼントしたピアスどうかな」
「どうかなって?」
「いや、気に入ってくれたかなと思って」
「いいわよ」
「そっ、そういえば、お隣さんに小さな犬がいるよな、このマンションっていいんだっけか」
「犬はいけないはずよ、本当は」
「そうか、でも小さい犬だからこっそり飼ってるのかな」
「でも犬は散歩とかさせないといけないし、飼ったところで大変だわ」
「うん、でも可愛いいよね、なついてくれたりしたらさぁ」
「私はイヤ、世話も大変だし、匂いもするし」
「そんなことはないと思うよ、清潔にしていれば匂いは出ないよ」
「だから、それが世話をするっていうの、あなたがするの?」
「いや、いつもはできないよ、それに飼うって言ってる訳じゃないから」
「そう」
「そうだ、今日の夜はどっかに出かけて外食にしようか」
「いいわねぇ、素敵!じゃあ、夜はあなたが早く帰ってきたら先に寝ててね!」