素晴らしい日
「今日はまったく素晴らしい日だね。
天気がいいからドライブに最適だし、隣には素敵な君がいてくれるし、言うことなしだなぁ。
森の緑もきれいだね、木々の隙間から太陽が見えるって幻想的な雰囲気になるんだね。
それに、君のその髪が風になびいていい香りがしてくるし、その服のセンスだってファンタスティックの一言だよ。
そのネックレスの上品な輝きも眩しくて、君のように素敵な女性にはピッタリだね。
俺は何て幸せな男なんだろう、大声でみんなに教えたい気持ちなんだ。
それに、君が乗ってくれているから車だって機嫌良く快調に走ってくれるんだよ」
洋平は隣に美香を乗せてドライブしていて、峠を過ぎるとやがて海が見えてきました。
「いやぁ、絶景だねえ、ほら、見てご覧、太陽の光を浴びて海がキラキラ輝いているね。
素敵だなぁ、こんな日に君といっしょなんて、まるで奇跡のようだ。
それに、車も少ないからスムーズだし、こんな日にドライブだなんて、やっぱり君はぼくにとって女神のような存在なんだね」
そして、海辺の道路に差し掛かります。
「あッ、潮の香りがすごいよ、ほら、かもめもたくさん飛んでる、魚を探しているのかなぁ。
それに、君ってほんとうにすばらしい、俺は君みたいな女性はいままで見たことがないよ、それがどういう意味かわかるかい」
「わかるわ、あなたは金欠で、車もそろそろガス欠ってことでしょ」