選べる方法
選べる方法1
死刑囚が刑務官から宣告されました。
「あなたは明日、刑が執行されます」
「はぁ、ひとつだけ願いを聞いていただけないでしょうか」
「なんでしょう」
「別れた妻との結婚指輪をして死にたいのです」
「分かりました」
「ありがとうございます」
「この刑務所は死刑の方法を選ぶことができます」
と言って、書類を確認しながら、
「選びますか」
と刑務官。
死刑囚は、
「選べるなんて初めて聞きました、何があるんですか」
刑務官は丁寧な言い方で、
「電気、ガス、ロープです、どれがいいですか」
死刑囚は少し考えて、
「それでは、ガスにしてください」
「わかりました」
翌日になって、死刑囚は身の回りの整理を終えて手続きを済ませると、刑務官とともにガス室へと向かいます。
ところが、ガス室に入ると天井がとても高くなっているので不思議に思って、
「ずいぶん高い天井ですね、何のためでしょうか?」
「それは、この天井の一番上から大きなガスボンベが、あなたの頭めがけて落ちてくるので勢いをつけるためです」
選べる方法2
死刑囚が刑務官から宣告されました。
「あなたは明日、刑が執行されます」
「はぁ」
「この刑務所は死刑の方法を選ぶことができます」
と言って、書類を確認しながら、
「選びますか」
と刑務官。
死刑囚は、
「選べるなんて初めて聞きました、何があるんですか」
刑務官は丁寧な言い方で、
「電気、ガス、ロープです、どれがいいですか」
死刑囚は少し考えて、
「それでは、ロープにしてください」
「わかりました」
翌日になって、死刑囚は身の回りの整理を終えて手続きを済ませると、刑務官とともにロープ室へと向かいます。
ところが、ロープ室に入るとロープが壁の横から出ているので不思議に思って、
「ロープが横から出ていますが、何のためでしょうか?」
「それは、職員全員が壁の向こう側でロープを引っ張るためです」
選べる方法3
死刑囚が刑務官から宣告されました。
「あなたは明日、刑が執行されます」
「はぁ」
「この刑務所は死刑の方法を選ぶことができます」
と言って、書類を確認しながら、
「選びますか」
と刑務官。
死刑囚は、
「選べるなんて初めて聞きました、何があるんですか」
刑務官は丁寧な言い方で、
「電気、ガス、ロープです、どれがいいですか」
死刑囚は少し考えて、
「それでは、電気にしてください」
「わかりました」
翌日になって、死刑囚は身の回りの整理を終えて手続きを済ませると、刑務官とともに電気室へと向かいます。
ところが、電気室に入ると天井がとても高くなっているので不思議に思って、
「ずいぶん高い天井ですね、何のためでしょうか?大きな電池でも落ちてくるのですか?」
「いいえ、一番上から人口で雷を起こしてあなたの頭に命中させるためです」