宝石物語 日常のストーリー

天国の入り口

 

家族に囲まれて幸せな一生を過ごすことができた、小笠原文子という女性が天国へ入る順番を待っています。

 

その列はとても長く、みんな幸せそうな顔をしています。

 

宝石物語

文子さんは、天国に行っても自分の誕生石のお気に入りのルビーの指輪をお葬式のときに棺に入れてもらっていて、今も肌身離さずに持っています。

 

天国の入り口では、神様が本人に間違いがないか、ひとりひとりを確かめていました。

 

文子さんが並んでいる前には、織田信長と徳川家康が順番を待っています。

 

まもなく信長の順番になったので、神様は織田信長に問いかけます。

 

「あなたが織田信長であることを証明しなさい」

 

と言うと、信長は桶狭間の戦いに、安土桃山での楽しい思い出や、本能寺での悔しい思いなどを詳しく説明しました。

 

「よし、あなたが織田信長であることが分かった、中に入りなさい」

 

次に徳川家康に問いかけます。

 

「あなたが徳川家康であることを証明しなさい」

 

と言うと、家康は幼少の頃の信長との関わりや、関が原の戦いのこと、さらに自分の考えを詳しく神様に説明しました。

 

「よし、あなたが徳川家康であることが分かった、中に入りなさい」

 

次に文子さんに問いかけます。

 

「あなたが小笠原文子であることを、徳川家康や織田信長と同じように証明しなさい」

 

「えっ、トクガワイエヤスとオダノブナガとは誰ですか?」

 

「よし、あなたが小笠原文子であることが分かった、中に入りなさい」

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