印籠 根付 意味 伊達男のおしゃれ
日本はおいしい食べ物が豊富にあって経済的な技術力があり、”モノ”のクオリティーが高いとても魅力的な国だ、とたくさんの海外の国々の人たちが思っていることでしょう。
それは、自分の国でも何かしらの日本の工業製品は身の回りにあるでしょうし、世界の常識ではない、何か不思議な日本特有の常識も結構あったりするので、昔ながらの印籠などの職人技の意味も知れば知るほど神秘的な興味を惹かれるのかもしれません。
そして、日本の明治以前のちょんまげや刀、そして侍がいた時代において男のおしゃれの文化として広く普及していって、そういう意味では、現代においても通じる芸術性を兼ね備えたものに印籠や根付があります。
印籠は、テレビの時代劇では権威のあるものとして登場して、意味としては江戸時代の初期から武士の正装用として本格的に普及していくことになり、次第に一般の人たちも身に着けるようになっていきました。
作りとしては、漆を塗っただけのものや蒔絵を施したものなどで、その絵柄は動物であったり、町民の生活を描くものであったり、女性を描いたりして、繊細な装飾をしたものがたくさんあります。
表向きは小物入れなのですが、何かを入れるというより、アクセサリーとしての意味を加えたものを身に着けて”伊達”な遊びとしてぶら下げるのが一般的だったようです。
身に着け方としては、紐の部分を着物の帯に通して、紐の先にある根付を上にして落ちないように留めながら、武士や町民のおしゃれの小道具として愛用されていたのです。
そして、根付のみの場合も、象牙やさまざまな材料を使いながらクオリティーの高いものが多くあり、現代のストラップやキーホルダーのように財布や身の回りのものに取り付けておしゃれを楽しむものでした。
それらの印籠や根付は、今の私たちが日常で身に着けても十分におしゃれなアイテムとしても通用しそうですね。
今ではあらゆるモノのクオリティーが重要視されていますが、日本ではかなり昔に作られたものでも十分に現代に通用するものがあるということは、先人の方々の素晴らしい技術と思いの賜物であり、私たちの誇りでもあります。