エンハンスメント 含浸 トリートメント 照射 ベリリウム

エンハンスメント 含浸 トリートメント 照射 ベリリウム

 

宝石には色や透明度を上げるために、人為的な処理をする場合があって、それらは、宝石の色や見た目を美しく見せるためにエンハンスメントや含侵などさまざまな方法があり、その宝石に合わせて処理を施します。

 

石の中の結晶にはそれぞれ微妙なインクルージョン(内包物)の形成があり、色合いが同じに見えても透明度など微妙な違いがあり、それらが、実際の製品になったときに、宝石の価値(価格差)の違いとなって反映されます。

 

これらのことを、ジュエリー製品を選ぶ基準の中で、知識として身に付けておけば、より確かで、より楽しいジュエリーライフをお楽しみいただけると思います。

 

ここでご説明する、エンハンスメントと含浸とトリートメントやコーティング処理は、宝石によって重複して処理する場合がありますが、一般的な知識として解説します。

 

ナチュラル(Natural・自然な、自然界の)

カット以外には人為的に手を加えず、自然のままで宝石にしているもの。

 

エンハンスメント(Enhancement・強化,高揚)

宝石自体が持っている美しさを加熱などの処理を施して、現状の色をより美しく見せるための方法です。

 

ジュエリー製品として流通しているルビー、サファイアなどの宝石の多くはエンハンスメントという加熱処理されているのが現状です。

 

エンハンスメント、含侵

なぜ、加熱することによって色が美しくなるかですが、例えば、一般にルビーなどの宝石の原石が地中の奥深くにあって、何万年という歳月をかけて地熱で加熱されたり、高圧やさまざまな要因で色合いが良くなり美しさが増していきます。

 

それは、宝石が自然の地熱で加熱されて、限られた一定の条件の中で徐々に美しくなっていくにはかなりの年月が必要で、時間が経てば経つほど色合いなどの美しさが増していくのです。

 

したがって、本来、自然界で長い年月を待たなければ、より美しくならないものを、加熱することによって人為的に年月を短縮して、その宝石の美しさを引き出すのです。

 

エンハンスメントと含侵

また、少ないながら長い年月を自然界で過ごしたルビーやサファイアで、加熱処理しなくても美しい色合いが出ている場合は、カットのみを施して鑑別期間の分析を経て「非加熱、ナチュラル」としていて価格がさらに高くなります。

 

これは、それだけ長い間、自然界にあったので、美しさと同時に年月の付加価値が付いて、「本物のルビー」、「本物のサファイア」として、一部の方に受け入れられているのです。

 

トリートメント(Treatment・処置、処理)

染色などの化学的処理や放射線のような人為的にカラー処理をしたものを、鑑別期間では総称してトリートメントと記載している場合や、個別に処理方法を記載している場合があります。

 

コーティング(表面皮膜)

色石の表面全体に皮膜(樹脂・金属)を着色させます。

 

照射

人為的に放射線を照射して結晶に歪を加えます。

 

染色

表面全体を染料で染めます。

 

漂白

化学的にその色石の色を脱色します。

 

ベリリウム拡散処理

宝石に金属ベリリウムを含浸させます。大概は表面付近の浸透しかできません。硬度が低下し割れ易くなります。

 

含浸

一般に珊瑚、エメラルド、ルビー、トルコ石などで、単に透明度の改善の場合や、合わせて色の改変も行うときに、クラック(色石の隙間部分・インクルージョン)に浸透させます。

 

なお、上記のトリートメント欄に記載している各手法と重複しているところはありますが、ワックス含浸、油含浸、樹脂含浸の処理方法があって、大概の鑑別期間では表示の義務があります。

ページの先頭へ戻る