天然ダイヤモンドと人口ダイヤモンドのランクの見分け方
どちらが天然ダイヤモンドか分かりますか?
左のほうがカットが繊細に感じませんか。
そうです、左側が天然ダイヤモンドで右側が合成ダイヤモンドで・・・
正解です。
ではなくて、実は両方とも天然ダイヤモンドではないんです。
この位アップした写真ではダイヤモンドを見慣れている方でもランク付けは簡単にはできないかもしれませんので、技術の進歩って凄いですね、こんな合成ダイヤを作ってしまうんですから、的確なランクの見分け方ってだんだん難しくなっているんですね。
さて、実際の見分け方として天然ダイヤモンドかどうかを確認するには、もっと細部をチェックする必要がありますので10倍のトリプレットレンズのルーペを使って調べることにします。
ルーペで細部をチェックすることで、正確に天然ダイヤモンドかどうかの見分け方の判断をしていきます。
チェックする相対的な見分け方のポイントとしては、
1 全体の輝き
2 エッジの鋭さ(カット面とカット面の境目)
3 内包物の有無
4 ダイヤの中の光の流れ(光の入り方と出方)
やはり、この中でダイヤモンドの最大の魅力は輝きですね。
ダイヤモンドは、ちょっと離れたところからでも光の出方(輝き方)で見分け方の判断できこともあるくらい素晴らしいものです。
その輝きは、それぞれの面が限りなく平(鉱物は硬ければ硬いほど面をより滑らかに、すべすべにできます)にすることによって光の反射をより輝きのあるものにして、それがダイヤモンド内部に入ることによって屈折しながら放出されていきます。
この輝きの違いは合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドを比較することで分かると思いますが、合成ダイヤモンドの技術の向上でウェブ上の写真を見比べても”光の輝きの違い”はなかなか難しいですので、ぜひ実物で比較することをお勧めします。
例えば、ネット上でルース(裸の状態)で安価な合成ダイヤモンドを購入してみてお手元の本物のダイヤモンドと隣り合わせで輝きや光の鋭さを見比べてみるのも方法のひとつと思います。
もうひとつの判断基準は内包物で、天然の鉱物であるダイヤモンドは内包物があって、その内包物の大きさのランク(F・IF・VS・SI・Iなどの基準)で価値が分かれますが、SI-1以上はルーペでもしっかり見る必要があります。
なお、合成ダイヤモンドでは内包物を人工的に作るなどの手の込んだものを見かけることはありません(もしかしたらトップニュースになるような高額な窃盗や詐欺などの事件があって、その首謀者が研究しながら作ったといったようなことが起こるかもしれませんが・・・)
それに、もうひとつのランクの見分け方として、天然と合成の違いは触れたときの温度差です。
合成ダイヤモンドや合成ルビー、合成サファイア、合成エメラルドなどは天然と比較して微妙に温かく感じる場合があります。
これは、合成が温かいのではなく、単にそのときの外気の温度と同化するのに対して、天然は若干冷たく感じるというか、鉱物としての触感を感じます。