アンティークの定義

アンティークジュエリー 詩情の感性

 

アンティーク ジュエリー 宝石

19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパを中心に近代化の大きな工業化のジェネレーションがおこります。

 

それは、あらゆる産業を巻き込んだ大きなうねりとなって宝飾ジュエリー業界をも巻き込んでいきました。

 

近世までのヨーロッパでは装飾ジュエリーは貴族の趣味であり、とても高価なものでした。

 

主な要因として、宝石自体の希少性に加え、装飾ジュエリー職人が貴族や宝石商の依頼を受けて、その貴重な宝石を使ってひとつひとつ手作りで制作していくので手間のかかり、一度にたくさん作ることができないことと作れる職人も限られていたからです。

 

それらは、職人の手作りですので、必然的にその依頼主や職人の思いが映し出されることになりデザインとして個性的で、さらに作り込むことによって彫刻的、芸術的な作品へと評価できるものになっていきました。

 

それが、産業の近代化の大きな工業化のジェネレーションのために、いままでは一部の特権階級だけのものであったさまざまなモノが、大量に生産できることによって一般庶民へと普及していくことになります。

 

それまで、宝石を周囲に飾ったりして全体をイメージしながらデザインしていたものが、ダイヤモンドや宝石のカット技術の向上もあって、キラキラとした輝きを強調するようなデザインが主流になっていったのです。

 

輝きや見栄えを良くするために宝石を留める技法としてパヴェセッティングやイリュージョンセッティングなどの手法が登場するのもこの頃です。

 

その結果、装飾ジュエリー業界もそのほかの産業と同じように工業化が進んで同じ製品を大量生産する環境が整っていきました。

 

しかしながら、工業化された装飾ジュエリーからは、職人たちが制作した作品として醸し出していた詩情的な美を見出すことはできません。

 

確かに輝きのあるジュエリーは美しいものですが、そこに詩情を感じることは難しかったのです。

≫続く

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